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快便のススメ(その2)〜地獄編1〜

2005/8/4 マッチョ



あれは1年前のことでしょうか。

健康的な私はあまり外ではお酒を飲まないのですが、珍しく先輩を誘い、会社近くの(今が旬の秋葉原)路地の又路地にある“超怪しい飲み屋”※ に飲みに行くことになりました。

※表通りでかわいい女性店員が一般人を装い、誘われるがまま…というシチュエーションでなければ決して足を踏み入れないようなお店(って言うかキャッチにつかまった)。

そこではちょっと変わったおつまみを出していて、我々は今まで嗅いだことのないような匂いを発するチーズや、ちょっと酸味の利いたスパイシー生ハム等、数々のエキゾチックなおつまみと産地の分からない地ビールをたらふく堪能しました。

さて、次の日…

いつも通り起床したのですが、昨日飲みすぎたせいか少し体がだるく、愛妻の作ってくれた朝食もそこそこに朝のシャワーを浴びることにしました。
普段は夜お風呂に入り、朝は軽くシャワーを浴びるだけなのですが、この日は昨日遅くまで飲んでいた関係でよるお風呂に入っておらず、朝、比較的丹念に体を洗う事にしました。

シャンプーで頭を洗い終えたころでしょうか、急に下腹部に激痛が走り(明らかに強烈な便意)慌てて浴室のとなりのトイレに入ろうかと思ったのですが、お風呂の途中だし、廊下がずぶぬれになるし、愛妻にもかっこ悪いところを見られたくないので、しばらくの間、全パワーを○門に集中して何とか富士山(標高約3,776m)級のウェーブに立ち向かいました。

永遠にも感じた時間でしたが(実際は30秒程度)何とかウェーブを乗り越えました。
朝から一仕事終えたような充実感を得てもう少し余韻に浸っていたのですが、家を出る時間が迫っていたので慌てて体洗いを再開しました(マッチョで健康的な私は頭→体の順で洗う)。

上半身を終え下半身を洗い、背中に取り掛かったころ再度下腹部に激痛が走りました。
さすがにこれはやばいかな!?と感じましたが、全身泡だらけですし、先ほどの富士山級のウェーブではなく、我が故郷の山「大山」(標高約1,700m)級のウェーブだったので、再度自分に気合を入れて、全パワーを○門に集中しました。

今度も永遠と思われる時間を耐えていましたが、前回のパワーで全力を使いきってしまったのか、思うように力が入らず、余裕かと思われた便意との勝負もかなり危ない切羽詰った状況に陥ってしまいました…(このままトイレに行こうかとも思いましたが少しでも動いたら勝負に負ける、“完敗してしまう”と思い、動けませんでした)。

たまらず「少しならいいかな?」(○門から「こんにちは」するくらい)「その間にトイレに移動するか?」と徐々に妥協していく考えが頭をよぎり、○門に集中していたパワーをトイレに行くための行動へそそぎ始めた時でした。
予想では「こんにちは」程度のはずでしたが、石鹸&リンスインシャンプーの潤滑油効果と昨日のお酒の効果、且つ怪しげなおつまみ効果、で予想以上のものが体内から排泄され始めました。

慌てて手で栓をしようと押さえたのですが、まさに堰を切ったように、巨大ダムが崩壊したかのように、硬いのは最初だけの(むしろ最初が硬かったから今まで我慢できた)立派なものが流れ出し、後はほぼ液体状態のものが後から後から流れ出しました。
私は「ぁあああぁぁあああぁぁ…」と悲鳴とも取れるような声を発し、呆然と、ただただされるがままに身をゆだねるしかありませんでした。

私の悲鳴を聞きつけた愛妻は、地獄絵図と化した浴室に来て惨状を目の当りにすると冷静に「洗面器にすくって」とか「早くトイレにいって」とか私に指示をしました。
私は2歳児に戻ったかの様に(自己逃避)脱力感に包まれながら、洗面器をお尻にあてながらトイレに行きましたが、浴室で全て出し尽くしたのか、出るものも出ず、浴室に戻り愛妻の「私が掃除するから早く会社に行きなさい」の声を無視して浴槽の掃除をしました(男33歳泣きながら風呂掃除をしました)。

その後は惨めなものでした。
会社へ「体調不良で少し遅れる」との連絡を入れ、裸のまま浴室を掃除し(浴室用洗剤を原液で2本使用した為、あそこのあたりが少しかぶれた)、愛妻に泣きながら謝りました。

夕方会社から帰ると、バスマット・トイレマット・スリッパ・シャンプー・リンス等全てが新品になってました。
私は「愛妻よ、ごめんねそしてありがとう」と心の底から思い、今後は便意があったらすぐにトイレに行くことを心に固く決めました。