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悪魔が来たりて… 2002/3/14 32TERU |
事件は去年の夏に起きた。 要するに、お尻の奥が痛くなるのだ。椅子などに腰かけようとした時に軽い痛みがお尻の奥を襲う。 そんなある日、痛みがいつもよりエスカレートしているのに気づいた。 僕「お尻の奥が痛いです」と、イヤな予感をバリバリ感じながら言う。 看護婦がゴム手袋をはめ始めた。そして次の瞬間、 看護婦「パンツを脱いで体育すわりの状態でベッドに横になって下さい」 …悪魔の儀式の始まりだった。 看護婦「触診が一番よくわかりますので」 わかってほしくなかった。 看護婦「力を抜いてください。力むと入れづらいので」 力をいれているつもりなんて、これっぽっちもなかった。しかし、男としてのDNAが無意識に“ケツは守れ”と働きかけていたに違いない。 看護婦「はい、大きく息を吐いてリラックスして下さい〜」 力を抜くなんて絶対に無理だった。この瞬間に力が抜ける奴は死人だけだ。 そして悪魔は僕の中でブレイクダンスしはじめた。 看護婦「どこらへんが一番痛いですか?」 全部だぁぁぁぁぁぁぁ!! しかも痛さのあまり僕は雄たけびを上げた。 僕「○※■△?%!!!!」 悪魔のダンスは続いた。 僕「○※■△?%!!!!」 ウソつけぇ!! 看護婦「腸の中の毛細血管が腫れてます、内痔の傾向がありますねぇ。軟膏を塗っておいてください。以上」 悪魔の儀式は終了した。診察が終わり、ロビーで待っている相方の元へ戻った。 相方「さっきなんか変な叫び声がしてた。やっぱり病院って怖い」 あれから、まだ悪魔はまだ来ていない。 |