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たかまさにメール

たわし。 セレクション


【恵比寿3日目】 2002年8月9日(金)

きょうはきのうの続きで、恵比寿の現場に直行直帰で作業をした。
全員のがんばりで作業はだいぶ進み、なんとか今後の目処がついた。
あすあさってのシフトも決まった。おれはあさって休日出勤することになった。

仕事の帰り、疲れた体を引きずって西武新宿駅にたどり着いたおれは、電車を1本やりすごして列の先頭で待ち、次に来た電車のドア横の特等席に腰かけた。ここから30分ちょっとの間、居眠りをしながら帰る予定だった。
電車の発車直前に、ひとりのおじさんが乗ってきた。おじさんは、片足の膝から下がなく、松葉杖を使って歩いていた。なにかの事故で片足を失ったのだろうか。しかしそのとき、あいている席はなかった。おれはすかさず立ち上がっておじさんのところに行って「どうぞ座ってください」と声をかけた。おれはヘッドホンで音楽を聴きつづけていたので、おじさんがなにかの言葉を口に出したのかどうかよくわからなかったが、おじさんは微笑んで、右手をおれに差し出した。おれは握手をした。席を譲って握手をしたのははじめての経験だった。
おれは30分ちょっとの間、音楽を楽しみながら帰った。